2018名古屋大学前期試験講評(化学)

こんにちは。メッドエース惠美です。
今回も、名古屋大学の前期試験について科目ごとに講評を行っていきます。今回は第三回となりますが、またまたまた私、惠美が理科(化学)について講評を行いたいと思います。受験勉強に励む皆さん、また、受験を終えた皆さん、参考までに目を通してみてください!
まず、名古屋大学の化学の特徴についてですが、
 試験時間:150分(2科目目とあわせて)
 大問数:3
 配点:250点(学部による)
となっております。化学は物理に比べて1問1問の重さは小さいですが、大問5つから構成されており、問題数が非常に多くなっています。しっかりと基本問題を手早く解くことが重要です。また、計算問題、記号問題だけでなく、論述が必要な問題も何問か出題されています。
出題内容は、理論化学2問、無機化学1問、有機化学1問、高分子化合物1問の計5問から構成されます。物理・数学とは逆に、ここ数年は典型的な出題がつづいており、英語と並んで得点源にしやすい科目ですね。では、今年の問題を見ていきましょう!

問題はこちら(日経電子版 大学入試速報)
解答はこちら(日経電子版 大学入試速報)

 


大問1:周期表、化学結合

前半の問題は難なくこなせるでしょう。(3)は見慣れない記述ですが、イオンが結晶構造をとることが書けていれば大丈夫ではないでしょうか。(4)は問題分で与えられた式を使ってしっかり評価することがポイントとなります。見た目ほと難しくはないので慌てずに処理しましょう。(5)の記述も易しい。
この大問は、(3)(4)以外は典型的なので、しっかり得点しましょう。(4)も設定をよく読めば難しくはないはずです。

 

大問2:酸と塩基、反応速度

前半のブレンステッド・ローリーの定義の問題は、見慣れない形の出題でした。(f)は明らかに間違いですが、(c)の記述にだまされなかったかがポイントとなります。
後半の反応速度の問題はなかなか手強いものとなっています。半減期の問題ですが、問題分が長く、設定もやや複雑なので、時間がかかった人も多かったのではないでしょうか。その場で与えられた知識を使って問題を解くという、難関大の理科によくある出題ですね。
この大問は前半でしっかりと得点し、後半はできるところまででしょうか。時間もあまり余裕はないので、ダメだと思ったら一旦次の大問に移りましょう。

 

大問3:無機(金属)、溶解度積、酸化還元、熱化学方程式

問2につづいて大変重たい問題です。
(1)は無機化学の知識問題ですが、カドミウムなど、大学入試としてはマイナーな題材だったため、思ったより得点できなかったのではないでしょうか。
(2)は溶解度積の問題です。溶解度積はほとんど受験生が苦手な分野ですので、難易度を考えるとほとんどの人が解けなかったのではないでしょうか。特に後半のグラフの問題は非常に難しいので、本当に理解できた人でないと解けないでしょう。
(3)は典型的な金属分離の問題ですね。しっかり練習を重ねた受験生は難なく解けると思います。硫化カドミウムの色は覚えていましたか。金属元素の分離のポイントは両性元素を区別できるかどうかですね。ここを中心に演習しましょう。
(4)はニクロム酸カリウムの半反応式と亜硫酸イオンの半反応式を書けるかがポイントになります。
(5)は熱化学です。ヘスの法則を適応しましょう。
この大問は分量も多く、マイナーな知識問題も多く、難問も混じっており、高得点を狙うのは難しいでしょう。自分の解ける問題をしっかり選んで解くことが大切です。

 

問4:有機化学総合

名古屋大学の有機の問題では、オーソドックスな構造決定の問題が頻出であり、良問が多かったのですが、今回は受験生の苦手な高分子化合物との融合問題となっていたので、難易度に反して正答率はあまりよくなかったのでしょうか。
前半はアセチレンを中心とした構造決定の問題ですが、後半からアセタール化・合成高分子と、嫌な問題が続きますね。前半でしっかり得点しましょう。
全体の難易度を考えると、この大問は高得点が望まれます。教科書の隅々までしっかり暗記する勉強量が必要ですね。

 

問5:天然高分子化合物

名古屋大学の最後の問題は、毎年高分子の問題が出題されていますので、他の大学に比べてしっかり対策する必要があります。
今年は糖・タンパク質(アミノ酸)の問題で、生物選択者に若干有利になっていますが、文句は言えませんね。
前半は糖についての問題で、糖の命名・構造、還元性といった頻出分野が問われました。特に還元性の問題は、記述問題として頻出なのでよく覚えておきましょう。
後半はアミノ酸についての問題で、異性体を中心とした出題となっています。その他にも、アミノ酸の配列決定、アミノ酸に関する反応などが頻出です。


 

いかがだったでしょうか?
今年の名大化学は全体として、例年より難化しました。問1、4、5でしっかり得点、理論化学の難しい問3、4でどこまで解答できるかがポイントになります。
以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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