名大生の趣味を超深掘り!! -私と昆虫の思い出 前半-

読者の皆様、初めまして。名古屋大学医学部医学科3年の大野友豪と申します。この度、こちらのブログに私の趣味である昆虫採集について掲載する貴重な機会を頂きまして、僭越ながら昆虫に纏わる思い出を綴らせて頂きました。

思い返せば昆虫採集を始めた2012年から今日に至るまで虫に纏わる様々な出来事や出会いがありましたが、その中でも新種のカメムシに学名を付けた話など特に印象深い話を紹介させて頂けたらと思います。勉強の小休止にでもご笑覧下さいませ。

1.昆虫採集のきっかけ

 母校の東海中学には生物部があり、「楽な部活に入りたい」という消極的な理由で入部しました。当時顧問だったI先生が元虫屋(昆虫採集を嗜む人を私達の業界では「虫屋」と呼ぶ)ということもあり、虫屋の先輩も多くお見えでした。

入部してから何もせず1年以上が過ぎた2012年11月25日、I先輩がオサムシ(手塚治虫のペンネームの由来となった虫で冬季に朽木などで越冬する)の採集に行かれるとのことで何気なく付いて行きました。結局その日オサムシは採れませんでしたが、代わりにアオゴミムシに出会えました。

見る角度により色が変わるその美しさに感動したことを今でも鮮明に覚えております。身の回りにこの様な美しい虫がいることに驚かされ、更なる出会いを求め、私は虫屋となりました。

下図:アオゴミムシ

2.ゴミムシダマシの話

恐らく多くの方々が聞きなれないと思われるゴミムシダマシ科について簡単に説明すると、昆虫綱のうち甲虫目に属する科の1つで(例えばクワガタムシ科、テントウムシ科、ホタル科等も甲虫目に属す)、種によって同じ科とは思えないほど多種多様な形態となるのがこの科の最大の魅力です。

下図:多種多様なゴミムシダマシ

読者の皆様が高校の青春時代を何かしらのことに捧げてきたのと同様、私はこのゴミムシダマシ(以下ゴミダマ)の収集に高校時代を捧げましたので、ゴミダマについて無限に語りたいところですが、断腸の思いで特に印象に残っている思い出を5つに絞って紹介致します。

2.1 ナガニジゴミムシダマシ ―ゴミダマとの出会いその2―

虫屋になった中2の冬、ある日の採集でのことでした。オサムシを求め朽木を壊していると中から虹色に輝く美しい虫が姿を現しました。当時は知識が無く「ハムシの仲間かな?」と思いつつI先輩に伺ってみるとナガニジゴミダマの仲間だと教えて下さりました。つい先月までゴミムシさえ知らなかったのに今度はゴミムシダマシときたので、私は混乱して殆ど何も理解できませんでしたが、なんとか「ゴミムシダマシ科」というグループが存在しているということを理解しました。

 しかしこの美しさ、私が聖徳太子だったら「玉虫厨子」ならぬ「ナガニジゴミダマの厨子」を作らせたことでしょう。

下図:オオナガニジゴミムシダマシ

2.2 ミツノゴミムシダマシ ―ゴミダマとの出会いその3―

実の所、それから一年間はあまりゴミダマには興味が湧きませんでした。しかし中3の冬、中1の後輩達をオサムシ採集に連れ出したのですが、この日を境に私はゴミダマに目覚めることになります。

 オサムシを探そうと朽木を壊すと黒いゴミダマが出てきました。一見何の変哲もない虫に見えたのですが、その頭を見て腰を抜かしました。「角が3本生えているではないか!」しかも2本は先端に毛が生えています。図鑑で名前だけ知っていたミツノゴミダマとピンときたのですが、こんな奇妙な形とは思っていなかったので感心しました。この後は後輩を放置してゴミダマ探しに熱中してしまいました。

他にも角が生えたゴミダマは多く存在しますので、その写真をお見せして締めくくりとさせて頂きます。角の多様性をご堪能あれ。

↓後半へつづく

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